熊倉敬聡

エイズ・デモ・グラフィックス, あるいは芸術の死? 熊倉敬聡

1)芸術をめぐる近代の2つのディスクール 芸術とは,メディアの脱記号的変形である。この変形・逸脱としての芸術をめぐる西洋近代の「言説」──宮川淳的意味での──は大きく分けて2種類あるように思われる。1つは,このようなメディアの/からの逸脱を没社…

来るべき<幸福学>へのノート 頑張らなくてもいい社会に向けて 熊倉敬聡

1 ジャン=リュック・ナンシーの『無為の共同体』との対話をしばし試みてみよう。「失われた、あるいは破壊された共同体の例は、あらゆる形で見出される、いわく、自然的家族、アテネ式都市国家、共和制ローマ、初期キリスト教共同体、同業組合、市民団、あ…

コラボレーションの脱資本主義的可能性について──ロシア・アヴァンギャルドを中心に── 熊倉敬聡

PDFで読む1.なぜ今、コラボレーションなのか? 最近、現代芸術の世界では、コラボレーションという概念が注目されているように思われる。筆者の知るかぎりでも、アメリカで『20世紀の芸術的コラボレーション』展(1984年、スミソニアン美術館)、『ティーム…

アドルノ,ブランショ,グリーンバーグ  ──批評におけるモダ二ズムというイデオロギー── 熊倉敬聡

PDFで読む テオドール・W・アドルノ(1903-69),モーリス・ブランショ(1907-), クレメント・グリーンバーグ(1909-)。 ドイツ,フランス,アメリカと国籍こそ違いながら,ほぼ20世紀の同時代を生きた3人。それぞれ,音楽,文学,美術という領域にお…