木下誠

『スペクタクルの社会』訳者解題 付「シチュアシオニスト・インタナショナル」の歴史2 木下誠

<戻る 第1期 芸術批判から日常生活の革命的批判ヘ 1957−61年 シチュアシオニストが運動を開始した1950年代の終わりから60年代初めにかけてのヨーロッパでは、飛躍的な経済成長が達成され、大量消費社会が本格化し、街には車やテレビがあふれ、あちこちでニ…

『スペクタクルの社会』訳者解題 付「シチュアシオニスト・インタナショナル」の歴史1 木下誠

1967年秋に出版されたギー・ドゥボールの『スペクタクルの社会』は、1950年代から70年代初頭まで、フランスをはじめイタリア、ドイツ、オランダ、北欧などヨーロッパ各地で芸術・文化・社会・政治の統一的批判を実践した集団「シチュアシオニスト・インタナ…

歴史の思考の最期――ギー・ドゥボールとシチュアシオニストの映画 Jean-François Rauger(ジャン=フランソワ・ロジェ) 木下誠 訳

シチュアシオニストの映画は、今日ではむしろ唾棄すべきものとなったひとつの考え(転用)と、ギー・ドゥボールというひとりの重要な映画作家を後世に残すことになるだろう。そのドゥボールの全作品は、『スペクタクルの社会』(1973)の著者〔=ドゥボ…

スペクタクルを盲目にする 木下誠

光と闇、白と黒、さまざまな声と沈黙のみで作られ、いっさいの映像を欠いた最初の映画『サドのための絶叫』から、既存の映画やニュース映像、テレビ番組やコマーシャル・フィルム、コミックスや写真などを転用した映像にかぶせてドゥボールの声だけが響く最…

秘密言語の共同体──スペクタクルの社会におけるドゥボールの闘争の戦略 木下誠

スペクタクルはいつどこにでもある。美学の重要性はいまでも、酒の後の冗談の結構な話題になっている。われわれは映画館から外に出た。スキャンダルはあまりにも理にかなっている。わたしは決して説明することはないだろう。今、君はわれわれの秘密を前にし…