小田部胤久

ペーター・ビュルガー「現代美学にとってのアヴァン・ギャルドの意義──ユルゲン・ハーバーマスに答える」 小田部胤久 

J.ハーバーマスは1980年,アドルノ賞受賞に際して「近代──未完のプロジェクト」(三島憲一訳,『思想』82年6月号所収)という記念講演を行った。本稿の著者P.ビュルガーは,ポスト・モデルネの保守性を批判しつつ近代(モデルネ)の企てを遂行し続ける…

芸術の終焉 ── ダントー 小田部胤久

1820年代にヘーゲル(1770−1831年)は「芸術終焉論」として知られる理論を提起したが、それから1世紀半以上たった1986年に、ヘーゲル主義者を自称するアメリカの哲学者ダントー(1924年―)はそれを新たに現代に甦らせた。 「芸術の終焉」という主題がその終…

不気味なもの── ハイデガー 小田部胤久

ヘーゲル(1770−1831年)19世紀初めに〈人間的芸術〉の誕生という新たな事態を理論化したが、この〈人間的芸術〉はその後いかなる経緯をたどったのであろうか。本章ではこの点を主としてハイデガー(1889−1976年)の芸術論に即して考察する。 芸術の脱人間化…