トリスタン・ツァラ

いわゆるプリミティヴーアートの発見*1 トリスタン・ツァラ

1907年ころ、アンリ・マチスがレンヌ街のエマン爺さんの店でひとつのアフリカ彫刻を買った後、当時はなお未知のものだったこの芸術*1に対して、新しい画家たちの関心を初めて喚起したのだが、この間の事情は今日ではすでにあらまし人々の知るところになって…

20世紀芸術と多元文化形成:トリスタン・ツァラと「黒人詩に関するノート」 大平具彦

トリスタン・ツァラと言えば、1916年にチューリヒで開始されたダダ運動の創始者であり、後にパリに移住してダダ運動の路線をめぐってブルトンと対立、その後独自の言語宇宙を創り出してシュルレアリスム運動にも参加したルーマニア生まれの詩人として知られ…

20世紀アヴァンギャルド文学・芸術におけるプリミティヴィズムーブレーズ・サンドラールを中心に 西村靖敬

はじめに 19世紀後半に始まったとされる西洋「モダニズム」は、その名の示す通り、古き過去から決別して現代的な新たな価値を探求し標榜する潮流であり、20世紀前半に多発したアヴァンギャルドの諸運動は、このモダニズムの先鋭部隊であったはずだ。だが、前…