ジョルジュ・バタイユ

不定形の ジョルジュ・バタイユ

ある辞書が、もはや単語の意味ではなく働きを示すときから存在し始めるとしよう。たとえば「不定形の*1」は、ある意味をもつ形容詞であるばかりでなく、それぞれのものが自分の形をもつことを全般的に要請することによって、価値を下落させる役割をもつ言葉…

建築  ジョルジュ・バタイユ

建築は、人間の表情が個人の存在を表現するのと同様に、社会の存在そのものを表現している*1。しかし、このような比較が適用されるべきなのは、とりわけ公職にある人物(高位聖職者、行政官、提督)の表情である。確かに、社会における理想的存在、権威をも…

建築的身体の解体、変質作用 江澤健一郎

このように『ドキュマン』は、総合的構成に抗い、断片的な構成に訴えるが、これは単に雑誌編集における構成法の問題であるばかりでなく、この雑誌が取り上げる造形芸術の問題と反響しあっていると考えなければならない。『ドキュマン』においてもっとも大き…

時間を忘れる──表象と労働 高橋紀穂

PDFで読む<要約> ジャック・デリダの言語論は言語以外のさまざまな文化現象を射程に入れている。「時間」はそのうちの1つである。本稿では彼の言語論における「差延」の理論を軸に「時間」の本質を読み解こうとするものである。 議論は以下の手順でなされ…

バタイユが捉えたマネの「聖性」について 北川正

PDFで読む G、バタイユは,『マネ論』と『ラスコー,あるいは芸術の誕生』を晩年になった1955年にスイスのスキラ社から上梓している。一方は,19世紀後半かずかずのスキャンダルに苛まれながらも,ボ=ザールのアカデミズムと断絶して「沈黙の絵画」と…

2つのマネ論──バタイユとフーコー 吉田裕

PDFで読む 1 共鳴する2つのテキスト エドゥアール・マネが近代絵画を開始させる画家であったこと、19世紀の最も重要な画家であることについては、どこからも異論は出ないだろうが、それだけにある種の読み方が既定のものになってしまっているかもしれな…