エドムント・フッサール

「自然の数学化」と学問の「危機」──E.フッサールの後期の所説に関連して── 高木彰 その2

PDFで読む <戻る(Ⅱ)「自然の数学化」と「生活世界の忘却」 (A)ガリレオ的科学の野蛮性 M・アンリは,『野蛮』の「日本語版への序文」において,次にように記している。「この危険(存在論的動揺に基づいて発生した人類に降りかかってきた最大の危険)…

「自然の数学化」と学問の「危機」──E.フッサールの後期の所説に関連して── 高木彰 その1

PDFで読む 単なる事実学は,単なる事実人しかつくらない。(フッサール) はじめに 1930年代初頭のヨーロッパにおける諸学問の状況を「危機」として捉えたのは, E・フッサールである。フッサールは,学問の「危機」は,学問が生に対する意義を喪失したこ…

生活世界における経験 ラズロ・テンゲィ

PDFで読む フッサールは生活世界における経験を「主観的」かつ「相対的」と呼んだ。というのも、この経験に属する真理は「日常的・実践的な状況真理」として「学問的な真理」に対立されるからである*1。そこで考えられていたのは、特定の状況には当てはまる…

フッサール研究 生活世界の概念をめぐって 木浪明倫

PDFで読む 1 序 エドムント・フッサール(1859〜1938)の『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』には、「生活世界( Lebenswelt )という概念が登場する。普通、1916年にフライブルク大学に移ってからがフッサールの思想上の後期と位置付け…

フッサールの科学批判と「生活世界」概念 高階勝義

PDFで読む 〔1〕 フッサールの後期思想を特徴づける,「生活世界( Lebenswelt )」理論は現代ヨーロッパの精神とその伝統的諸学の危機的状況に対する歴史的自己省察とそれを克服するための現代的人間の〈全人格上の転回〉の企てとして構想され,展開されて…